函館・日ロ交流フェスティバルを終えて
種田貴司
平成11年1月
函館校の新年度の事業計画および予算等について打ち合わせ
校長「新年度は極東大学開学100周年、函館校開校5周年を迎えるので、第2回はこだてロシアまつりの開催に合わせ国際会議を開催したい」
事務局「国際会議となると同時通訳装置が必要になり、莫大な経費がかかります。函館校が開催するのは困難です」
校長「ぜひやりたい」
事務局「ウーン」
平成11月2月
事務局「校長先生、国際会議を行うとすれば○百万円かかります。学校の予算規模を考えると、まつりに合わせて講演会を開催する程度でいかがでしょうか」
校長「本学の100周年でもあるので、ウラジオストクからも研究者を呼んでパネルディスカッションくらいのことはやりたい」
事務局「通訳の要らない日本語の通じる人が来てくれるのであれば、経費もそれほどかからないので、なんとかなるでしょう。日ロ親善協会や日ロ交流史研究会の皆さんとも相談しながらやってみましょう」
その後、卒業式、入学式など新年度を迎える学校行事、さらには今年4月から新設した社会人のための短期ロシア語集中講座「インテンシブコース」に伴う業務のため、準備作業は停滞。
平成11年7月
日ロ交流史研究会などとともに内容の検討に入り、「第2回はこだてロシアまつり」、「函館・日ロ交流フォーラム」、「函館日ロ交流史研究会」を合わせて「本学開学100周年・函館校開校5周年記念・函館・日ロ交流フェスティバル」として11月13日、14日に開催する方向で準備作業に入る。
平成11年8月
札幌国際大学荒井信雄先生を訪問し、パネルディスカッションのコーディネーターを依頼。快諾を得る。
平成11年9月
函館日ロ親善協会、函館日ロ交流史研究会とともに実行委員会を設立
11月13日
午後8時 函館校事務室にて
終わった。やっと終わった。「都市形成と大学の役割」だなんて大上段に振りかぶったフォーラムがやっと終わった。どうなることやら、門外漢の私には不安だらけのフォーラムの開催。
実行委員会の規約や予算、補助金の申請書をつくったり、旅費計算ならお手のものだけど、函館とロシアとの関わり、高等教育機関と地域との関わりなんて、私はど素人。一応ウラジオストク物語もロシアにおける広瀬武夫も読んだけれど、しょせん付け焼刃。
フォーラム開催の日は近付けど、どういった内容になるのか皆目見当もつかず、不安がつのる。でもまあなんとかなるさと、気を取り直し、ロシアまつりの準備もしなくては。
ところで今日のフォーラムで上映したビデオ、これは奥平先生からご指摘のあったとおり、素人の作品。ウラジオストクの歴史や自然を紹介したビデオがなかったため、9月にウラジオストクに行った事務局の畠山さん―本日の司会者です―に撮ってきてもらったものです。案内はモルグン先生にお願いし、画面にときどき出てきた手はモルグン先生の手です。
中村先生のお話にもあったようにウラジオストクには数多くの観光資源があるので、プロの手によるウラジオ紹介ビデオがあると良いのに。来年はウラジオストク開基140年とのことなので、これを機に作れないものでしょうか。
さて、今日のフォーラムでどのようなことが話し合われたのか、私にはわかりません。というのもフォーラムの間、夕食会の出席者の変更や座席をどうするかなどでほとんど会場にいなかったからです。明日の交流史研究会、ロシアまつりと合わせて報告書を作成するつもりなので、その時に何度もテープを聴くことになるでしょう。フォーラムでなにが話し合われたか、お知りになりたい方は報告書が出来上がるまで今しばらくお待ちください。最後に、夕食会の席上、出席者の皆さんから来年以降も引き続き、こういった会議開催の希望がありました。今回は初めてのことでしたので、不安でいっぱいでしたが、やってみればなんとかなるさと、楽天的に取り組んでいきたいと思っていますので、交流史研究会の皆様、次回もよろしくお願いいたします。
(ロシア極東国立総合大学事務局)
「会報」No.14 2000.1.20 特集 函館・日ロ交流フェスティバル