函館とロシアの交流の歴史について研究している、函館日ロ交流史研究会のページです。 このページは、会報をはじめ、これまでの刊行物や活動成果を公開しています。

コジェーヴニコワさんの函館訪問 ―雑誌「日本紹介」より―

2012年4月24日 Posted in 会報

円山牧子

 私が定期購読している雑誌「ズナコーミチェシ ヤポーニヤ(日本紹介)」の1998年18号に、おやっと目をひく話がありました。表題に示したような内容だったからです。
 この雑誌は年4回発行されている季刊誌で、ロシア科学アカデミーと日本基金の合意に基づいて創設された現代日本研究センターが発行するものです。内容は、経済、政治、歴史・社会、文化・宗教、散文・回想録・詩歌という5つのテーマに分かれており、テーマごとに2、3の論文が紹介されています。
 著者のコジェーヴニコワさんは、歴史・社会の欄に、高田屋嘉兵衛を中心にした日露関係史を書かれ、函館で、図書館など色々と見学された様子が述べられているのです。
 彼女は東洋学研究所を卒業され、日露文化交流や日本文学を研究されているそうです。本文中にはふれられていませんが、彼女が函館を訪ねたのは1996年8月で、その時わが研究会の会員である高田嘉七氏や桑嶋洋一氏等がお世話されたそうです。そんな縁があったとは全く知りませんでした。原文はロシア語ですが、関係部分を翻訳して事務局に渡してありますので、ご一読ください。

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(高田嘉七氏とコジェーヴニコワさん/岡田弘子さん提供)

「会報」No.11 1999.4.1

投稿者 hakodate_russia : 11:43 | コメント