清水恵『函館・ロシア その交流の軌跡』
2005年12月24日 Posted in 刊行物
2004年10月、当研究会設立に際し、またその後の会の運営にも尽力されてきた清水恵さんがお亡くなりになりましたが、このたび、会員や関係者の多くの声を受けて、清水さんがこれまで書きためてきた論文やエッセイなどを1冊の本にまとめました。今後、函館とロシアのつながりを探る者にとっては、情報が満載された1冊です。ぜひご購入ください。
平成17年12月24日発行
上製本 390ページ
価格 2000円(送料別 340円)
発行 函館日ロ交流史研究会
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目次
序 函館に住む私と「日ロ交流史」
Ⅰ 函館とロシア、交流の諸相
- 二人のマホフとフィラレート司祭
- 函館ロシア領事館付属教会と修道司祭フィラレートについて
- 初代ロシア領事ゴシケーヴィチの「全権証明書」
- 幕末の函館に「ロシアの影」を見たアメリカ人
- ロシア皇帝から勲章をもらった函館の人
- 高須治助来函のなぞ
- 覚書・モイセイ馬場脩の生涯 ―北方民族研究に捧げた人生
- 函館とロシア料理
- 高井義喜久とスリコフの名画
- 幕末のロシア語通訳、合田光正のその後
- 一八七七年、瀬棚沖におけるロシア軍艦「アレウト号」の遭難をめぐって
- 補遺―一八七七年、瀬棚沖におけるロシア軍艦「アレウト号」の遭難をめぐって
- 函館とロシア・ソ連の関係
- 戦時下のロシア人・ソ連人
- ニコライが来日の時に便乗した軍艦の名前は?
- はめをはずしたロシア海軍 砲弾発砲で家屋に被害
- 明治四五年のロシア語版ガイドブック「函館案内」
Ⅱ 露領漁業と函館
- 樺太千島交換条約と明治政府の対応 ―漁業権問題を中心に
- 函館とロシア・ソ連漁業
- 函館におけるロシア人商会の活動 ―セミョーノフ商会・デンビー商会の場合
- 「尼港事件」と殉難碑、そして函館
- ロシア革命に巻き込まれた日本人 ―函館を中心に
Ⅲ 来日ロシア人の足跡
- 亡命ロシア人作家バイコフと大連の小学校教師宗像英雄の交流の軌跡
- 函館で見つかったニコライ・バイコフ資料
- 一九三四年の函館大火で被災したロシア人のこと
- シュウエツ家訪問顛末
- サハリンから日本への亡命者 ―シュウエツ家を中心に
- 函館の新聞に報道されたセミョーン・スミルニーツキイとその息子のこと
- セミョーン・スミルニーツキイと息子アレクセイの家出事件
- 函館でロシア貴族と結婚してインドネシアへ行った女性
- 函館で生涯を終えたロシア人女性たち
- 「団助沢」に住み着いたロシア人旧教徒たち
- 一八八〇年の「五コペイカ銅貨」
- 最後の「低い緑の家」 ―サファイロフの晩年
- 函館に住んだロシア人 ロシア語新聞も発刊
- 昔の日本から今の日本にやってきた一人のロシア人
- ロシア革命後、函館に来たロシア人
- 第二次世界大戦期の白系ロシア人の動向 ―内務省警保局刊行物を資料として
- リュボーフィ・セミョーノヴナ・シュウエツさんに聞く
妻、恵を想う 清水正司
初出一覧
本書未収録の著作・翻訳一覧