函館とロシアの交流の歴史について研究している、函館日ロ交流史研究会のページです。 このページは、会報をはじめ、これまでの刊行物や活動成果を公開しています。

ウラジオストク建都150周年記念事業報告書の発行にあたって

2012年4月21日 Posted in 函館-ウラジオストク交流の諸相

函館日ロ交流使研究会 世話人代表 長谷部一弘

 函館日ロ交流史研究会は、1993年発足以来これまで、函館とロシアにおける歴史的史実に基づく相互交流のありようを多岐にわたり紹介してまいりました。このたび、函館市の姉妹都市、ウラジオストク市が建都150周年を迎えるにあたって、あらためて両市の交流の軌跡を振り返り、今後の交流促進の意味を込めて、「函館-ウラジオストク交流の諸相」と題した記念講演会を開催いたしました。
 今回の記念講演会は、当会の会員でもあり、日本とロシアとの歴史交流の研究で著名な北海道情報大学教授原暉之氏、金沢大学名誉教授橋本哲哉氏の両氏をお招きして、函館とウラジオストクを結んだ人々、ウラジオストクで発行されていた日本語新聞「浦潮日報」について、ご講演いただくことができました。
 ご承知のとおり、函館には函館市中央図書館、市立函館博物館をはじめ関係機関、民間団体、個人等ウラジオストクに関係する多くの情報が蓄積され、広く内外に発信されております。このたびの講演会での研究報告が、貴重な最新情報として市民はじめ多くの方々と共有できたことは誠に幸いと存じます。
 また、関連事業として2010年6月29日から7月6日まで会員がウラジオストク市を訪問し、現地で開催された「ヴラドエクスポ2010」姉妹都市展示、アルセニエフ博物館(分館)で開催された両市の歴史交流パネル展「ウラジオストク-函館」展を行いました。
 講演会にあわせ、函館市中央図書館展示コーナーでご紹介させていただきました展示パネルの内容につきましては、報告集の発行にあたり、内容を一部修正して附録として収録しました。講演会報告要旨および会員による特別寄稿とあわせて、ご活用いただければ幸いです。
 このたびの一連のウラジオストク建都150周年記念事業の開催にあたり、多大なるご協力をいただきました関係機関ならびに関係諸氏には、心より感謝申し上げます。